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水

​「水つくり」開発ストーリー
水物語その40 放射能と土

自宅の庭にある畳一畳分の池は私の教師です。
いままで様々な実験を行い、

その度に自然の原理と力を教えてくれます。

 

それは2014年の春ごろ。
いつもと変わらないはずの池に、

妙な違和感を感じました。
 

そう気づいてから数日の間に
急にオオカナダモの花が消えはじめ、
ついに半月後には茎も溶けて

池水全体が黒ずんだ色になり、
中を優雅に泳いでいた金魚達も

次々と死んでしまいました。

 

その時、ふとガイガーカウンターで

池の周囲を測定すると
場所と時間によって異なりますが、
1時間あたり0.17~0.28マイクロシーベルト

という数値でした。


もちろん、私自身は放射能計測については

素人ですが、
東京都では1時間あたり0.028~0.079マイクロシーベルトが通常と言われていますから、
それを考えると比較的高い数値であると

考えました。

(参考)
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-6.pdf

また、環境省は2018年に除染実施計画を

策定する地域の要件を
毎時0.23マイクロシーベルト以上の地域と

定めています。
(参考)

https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/policy_others/radiation/view/men.html

放射能に関連することといえば、

2011年3月11日の東日本大震災に伴う

福島第一原子力発電所の事故が想起されますが、
私自身、放射能計測や放射性物質の処理に関して
専門的な知見を持ち合わせてはおりませんし、
なぜ遠く離れた東京の狛江市の住宅街の庭で
このような数値が計測されたのかは

私にはわかりません。

ただ、池の状態と

ガイガーカウンターの数値を見て、
これまで得た水処理技術や土壌処理技術の知見を活用して対処できないかと考えました。

まず対処する方法として考えたのは

以下の2つです。
1つ目は、放射能粒子が溶け込んでいる池水と

底土を全部取り除いて新しく水を入れること。
2つ目は、放射能物質の分解を早めるか

弱める方策を行うこと。

私は迷わず2の分解を早めるか弱める方策を

選びました。
1つ目は多大な労力と時間がかかるためです。

 

そして2つ目の中で考えられる方策を

次々に実行しました。
当初から方法が

確立できていたわけではありませんので、
思いつくままに実施したわけですが、

その内容としては以下のような内容です。

 

  • 米ぬかと黒曜石の粉を混ぜて溶かし込む。

  • リアクターの中のセラミックの組み合わせを変える。

  • 独自に収集していた自然石を投入する。

  • 水つくりで製造していた活性液肥を
    大量に添加する。

  • 松炭(まつずみ)を投入する。

  • 庭の土を投入する。

 

これだけのことを半月掛けておこないました。

すると、約1か月後の5月31日。
透明度が深さ24センチ、

放射線の測定値はどこで測っても

0.03マイクロシーベルト。
数値としては自然状態の数値になりました。

そして何より、新しく買った金魚もホテイ草も

元気に生きられるようになりました。

 

しかし、ホテイ草以外の水草は

何を入れても枯れてしまいます。
あのオオカナダモが咲き乱れた頃の池は、

未だに再現できていません。

測定すると0.03マイクロシーベルトしかない

ということは、

当時測定された放射能は減ったのか?

分解したのか?


もちろん私の測定ミスだった、

という可能性も十分にあります。


今後も引き続き実験をおこない、

ここに報告していこうと思います。

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